「人手不足」「職場の環境」「人間関係の難しさ」——退職理由を聞かれたとき、そう答える人は少なくありません。
全部、本当のことだと思います。否定はしません。
でも、私が退職を決めた理由は少し違いました。
この記事では、長年働いた総合病院を辞めた私が、退職を決めた「本当の理由」を書きます。
他責では、何も変わらない
環境への不満を言い続けながら、自分は何か行動していたか——退職前、一度そう自問したことがあります。
組織の中で、自分はどう働くかを考えていたか。
毎月口座に振り込まれる給料を「もらって当たり前」だと思っていなかったか。
残業の長さを、貢献と勘違いしていなかったか。
限られた時間の中で、どれだけ高いパフォーマンスを出せているか。
そこを問い直すことが、まず必要だと思いました。
そうなりたくなかった
若いうちの愚痴は、まだ許される空気があります。
でも、ベテランになっても同じ愚痴を言い続けていたら、どうでしょう。
あるベテラン看護師が、上司や組織の愚痴をさらりと話していました。
その場では「そうですよね」と合わせました。でも内心、見ていられなかった。この人、気づいているのだろうか。
私だって、イラッとする日も、愚痴を言いたくなる日もあります。でも、外から見るとこんなにイタく映るんだ——そのとき、初めて実感しました。
悪い人じゃない。でも、10年後の自分がそこに重なりました。
そうなる前に、自分で出よう。
それが、私の答えでした。
根を張る努力は、した
部署が異動したとき、「置かれた場所で咲きなさい」という本を読みました。
逃げずに向き合おうと思いました。根を張る努力は、自分なりに精一杯やりました。
でも、どうしても咲けませんでした。
そのとき私は「自分の努力が足りないのだ」と思っていました。
今、改めてあの本を確認しました。
そこにはこう書いてありました。
「どうしてもここでは咲けないと見極めたら、場所を変えたらいい。(そうして幸せになった人もいます)ただし、置かれた場所のせいにばかりして、自分が変わる努力をしなければ、決して幸せを得ることはできない。」
――渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』幻冬舎文庫版 後書きより
すっかり忘れていました。というより、最初から見えていなかったのかもしれません。
「咲きなさい」という言葉だけが強く刺さって、「移る」という選択肢が、最初から視界に入っていませんでした。
なんだ、移ればよかったんだ。
それが、すとんと腑に落ちた瞬間でした。
退職を決めた直接のきっかけについては、別の記事に書いています。

まとめ
私が看護師を辞めた本当の理由は、2つです。
- そうなりたくなかった——ベテランの愚痴を見て、10年後の自分が重なった
- 咲けない場所にいた——根を張る努力はした。でも合わなかったら移ればいい
愚痴を言い続けることでも、ただ耐え続けることでもなく。
自分が変わる努力をしながら、それでも咲けないと見極めたなら、場所を変えていい。
私はそうしました。それだけのことだと、今は思っています。


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