
家計簿、つけなきゃと思いつつ、どんぶり勘定のまま。
なんとなく、お金が不安なんだよね。

その「なんとなく不安」は、見えない敵と戦っている状態かもしれません。
まず、敵を見えるようにするところから始めました。
どんぶり勘定をやめ、夫と「家計サミット」を開いて、生活費を共同にしました。家計を見える化したら、毎月の収支がわかり、老後の漠然とした不安が減りました。家計管理は、節約ではなく、苦楽を共にする家族のかたちを作ることでした。
- どんぶり勘定だった私が、家計管理を始めた流れ
- 家計を「見える化」する3つのステップ
- 家計を共同にして、気持ちまで楽になった話
- 家計管理は「節約」ではないという気づき
家計簿が続かないのは、意志が弱いからではありません。私の場合は、続け方そのものを変えたら、ようやく家計が回り始めました。
どんぶり勘定だった頃|「食費だけ担当」に感じた不平等
昔の私は、なんとなくお金を使っていました。
いわゆる、どんぶり勘定です。毎月の収支をきちんと把握せず、家計簿もつけていませんでした。
それでも困らなかったのは、看護師として、毎月ある程度の収入が入ってくる安心感があったからです。「使いすぎたな」と思う月は少し反省して、翌月に少し我慢する。でも、それも長くは続かない。そんな繰り返しでした。
我が家では長いあいだ、私が「食費の担当」ということになっていました。
食費を担当するということは、必然的に、ご飯作りも私の担当になります。食材を買い、献立を考え、毎日作る。お金だけでなく、その手間も、ひとつにくっついていました。
最初は、それで困ってはいませんでした。でも、だんだん、なんだか不平等だな、と感じるようになりました。
食費は、月によって変わります。子供の成長、季節、急な来客。疲れてお惣菜を買う日もあります。その変動する出費を、私ひとりが負担している。なのに、その大変さは、あまり見えていない。
小さな違和感が、少しずつ積み重なっていきました。
夫と「家計サミット」を開いた
それまで、お金のことで夫と本格的に話し合ったことは、ほとんどありませんでした。
特に困っていなかったから、話し合う必要を感じなかったのです。
でも、この不平等な感じを、一度ちゃんと話そう。そう思って、夫と向き合いました。我が家では、これを「家計サミット」と呼んでいます。
初めてに近い、お金についての本格的な話し合いでした。
身構えていましたが、いざ話してみると、夫も「たしかにそうだね」という反応でした。お互いに、ただ「なんとなく」でやってきただけだったのです。
そして、家計サミットで、ひとつの結論が出ました。
生活費を、共同にしよう。
ステップ1:生活費を共同にして、現状を把握する
家計サミットで最初に決めたのは、「現状を把握すること」でした。
どんぶり勘定は、見えない敵と戦っているようなものです。何にお金が消えているのか分からないまま、漠然とした不安だけがある。これは、不毛でした。
そこで、まず2つのことをしました。
ひとつめは、生活費の口座を共同にすること。お互いが決まった額を出し合い、生活にかかるお金は、そこから出すようにしました。
ふたつめは、家計管理アプリの導入です。私たちは「マネーフォワード for ドコモSMTBネット銀行」を使っています。口座やカードを連携しておくと、お金の動きが自動で記録されます。
これで、家計が「見える化」されました。
毎月、何にいくら使っているか。収入に対して、支出はどのくらいか。それが、はっきり見えるようになったのです。
見えない敵とは戦えません。でも、敵が見えれば、戦えます。
家計管理アプリについては、こちらの記事に詳しく書いています。

共同生活費にして、変わったこと
生活費を共同にして、変わったのは、数字のことだけではありませんでした。
気持ちが、ずいぶん楽になりました。
まず、あの不平等な感じがなくなりました。支払いをクレジットカード払いにしたことで、変動する食費も、すべて記録に残ります。「誰がいくら負担しているか」が曖昧でなくなり、不公平感が消えました。
お惣菜を買うときの、あの後ろめたさもなくなりました。
以前は、疲れてお惣菜を買う日は、割高なぶん食費がかさみました。自分が担当している食費なのに、自分の都合で高くついてしまう。なんだか損をした気分で、お惣菜に手を伸ばすのが、少し後ろめたかったのです。
でも今は、お惣菜代も家族みんなの生活費。疲れた日に、堂々と買えます。
支払いは共通のクレジットカードなので、夫に「お惣菜を買ってきて」と頼んでも、誰かの負担が増えるわけではありません。買い物も、その日に動ける人が行けばいい。食事の支度を、ひとりで抱え込まなくてよくなりました。
外食のときの「今日は誰が出す?」というやり取りも、なくなりました。
生活する上で必要な経費は、すべて生活費から出す。そう決めただけで、いちいち「これは誰が出すか」と確認したり、小さく揉めたりすることがなくなりました。
お金のことで、その都度もやもやするのは、金額以上に、気持ちが侘しいものです。それがなくなって、すっきりしました。
ステップ2:固定費を見直す
家計が見えるようになると、次にやることが見えてきます。
それが、固定費の見直しです。
固定費は、毎月かならず出ていくお金。だからこそ、一度見直せば、その効果がずっと続きます。
私が見直したのは、毎月1万円を払っていた個人年金保険でした。続けていれば安心だと思っていましたが、見える化してあらためて見ると、「これは本当に必要だろうか」と立ち止まりました。
解約するのは、やはり不安でした。でも、やめてみると、毎月使えるお金が増え、家計はぐっと楽になりました。
保険を見直した話は、こちらに書いています。

ステップ3:銀行を整理して、仕組み化する
固定費の次に見直したのは、銀行でした。
私自身の口座や定期預金は、地元銀行をすべて解約して、ネット銀行に切り替えました。平日に窓口へ行く手間や、ほとんど増えない金利に時間を使うより、シンプルに管理できるほうがいい。そう考えたからです。
ただし、すべてをネット銀行にできたわけではありません。学校関係の費用の引き落としなど、地元の銀行でないと対応できない支払いもあります。そうした引き落とし用に、地銀の口座は残しました。
ネット銀行にして良かったのは、すべてがスマホで完結することです。振り込みもすぐでき、入出金もアプリで一目でわかる。記帳のためにATMに並ぶこともありません。
そして、目的別に口座を分けて管理できる機能が便利でした。生活防衛費、子供の費用、特別費。お金の使い道ごとに分けておけば、「うっかり使ってしまう」ことがありません。
一度この仕組みを作ってしまえば、あとは自動で回っていきます。
銀行を切り替えた話は、こちらです。

家計は、一度決めて終わりじゃない
家計サミットは、一度きりではありませんでした。
暮らしは変わっていきます。だから、家計も、そのつど見直していく必要があります。
2025年の10月には、「特別費」、毎月ではない特別な出費に備えるために、お互いが出し合う額を増やしました。
特別費とは、毎月ではないけれど、必ずやってくる大きな出費のこと。家電の買い替え、冠婚葬祭、車の費用などです。毎月の生活費だけを見ていると、こうした出費であわてることになります。
固定資産税も、共同の口座からの引き落としにしました。大きな金額を片方が負担すると、また不公平が生まれます。だから、共同で備える形にしたのです。
固定資産税を夫婦でどう分けるかについては、こちらの記事に書いています。

家計を一緒にして気づいた、家族のかたち
こうして家計を整えていく中で、お金の使い方が、少しずつ変わっていきました。
なんとなく払っていたお金。当たり前だと思っていた支出。それを見直すことで、自分にとって必要なものと、そうでないものが、見えてきました。
不要な出費を削っていくと、家計は、だんだん洗練されていきます。
そして、見える化できたことで、毎月の収入に対する支出が、はっきりわかるようになりました。すると、あれだけ漠然としていた老後へのお金の不安が、ずいぶん小さくなったのです。
不安の正体は、「分からないこと」だったのだと思います。
もうひとつ、気づいたことがあります。
家計を共同にするというのは、ただのお金の管理ではありませんでした。
夫が働けなくなっても、私が働けば、支え合える。私が今、仕事をしていなくても、支え合える。
苦楽を、分けるのではなく、共にする。それが、家族なのだと思います。
家計を一緒にすることは、その「苦楽を共にする家族のかたち」を、お金の面から作ることでもありました。
家計管理は、節約ではありません。我慢することでもありません。
自分たちにとって納得できるお金の使い方を、自分たちで選んでいく。その積み重ねでした。
まとめ
- どんぶり勘定は「見えない敵」と戦っている状態。まず見える化する
- 生活費を共同にして家計管理アプリで現状を把握し、固定費を見直す
- 銀行を整理して仕組み化する。家計は一度決めて終わりじゃなく、見直していく
- 家計を共同にすると、不公平感や後ろめたさが消え、気持ちも楽になる
家計を整えたことで、お金の不安が減っただけでなく、暮らしそのものがシンプルになりました。
なんとなく使っていたお金が、「自分たちで選んで使うお金」に変わった感覚があります。
家計の見直しは、ただの節約ではなく、自分たちにちょうどいい暮らしを見つけること。その積み重ねが、毎日を少し、生きやすくしてくれたと思います。
※ 本記事は2026年5月時点の私個人の体験をもとに書いたものです。家計管理の方法や、金融サービスの内容は、ご家庭の状況や時期によって異なります。ご自身に合った方法を選んでご検討ください。


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