年金の繰上げ・繰下げ受給とは|FP3級で学んだ、正解のない選択

退職後のリアル
悩めるママ
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年金って、早くもらうと減るって聞いたけど。
結局、何歳からもらうのが得なんだろう?

しおり
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私もFP3級の勉強で、この仕組みを知りました。
得かどうかは寿命次第で、正解のない選択なんです。

年金は60歳から75歳の間で、受け取り開始を選べます。早めると減り、遅らせると増えますが、どちらが得かは寿命次第で、正解はありません。私は、50代後半の健康状態と資産の状況を見て決めようと思っています。

今回の記事でわかること
  • 繰上げ・繰下げ受給の仕組み
  • 60歳や75歳から受け取ると、どれくらい変わるのか
  • どちらが得かを考えるときの、落とし穴
  • 私がいつから受け取るか、今考えていること

年金をいつからもらうのがいいのか、気になっている方の参考になればうれしいです。

こんな人におすすめ

こんな方に届くといいなと思います。

  • 年金が何歳からもらえるのか、よく知らない
  • 早くもらうと損なのか、遅らせると得なのか、気になっている
  • 長生きした場合のお金が、漠然と不安
  • 老後の見通しを、少しずつ立てていきたい

年金は、受け取り開始を60〜75歳から選べる

老齢年金の受け取りは、原則65歳からです。

ただ、希望すれば60歳から75歳の間で、受け取り開始の時期を選べます。ねんきん定期便にも、小さく書いてありました。

  • 早く受け取り始めることを「繰上げ受給」
  • 遅らせることを「繰下げ受給」

と言います。FP3級の勉強で出てくる内容ですが、知らない人も多いと思います。私も勉強するまで、よく知りませんでした。

ねんきん定期便の見方は、こちらの記事に書いています。

ねんきん定期便の見方|退職した40代看護師が確認したら月7万円だった
ねんきん定期便で見るのは2箇所だけです。確認してみると、私の場合、これまでの実績で65歳から月約7万円でした。これは出発点の数字で、60歳まで国民年金を納めていくと、ここから増えていきます。

繰上げ受給:早くもらうと、減る

繰上げ受給は、1ヶ月早めるごとに0.4%ずつ減ります。

最大の60歳まで早めると、24%の減額です。本来月10万円もらえる人なら、月7.6万円になる計算です。

ここで大事なのは、減額が一生続くこと。65歳になっても、元の金額には戻りません。

受け取り開始 増減
60歳(繰上げ) 24%減
65歳(原則) 増減なし
70歳(繰下げ) 42%増
75歳(繰下げ) 84%増

繰下げ受給:遅らせると、増える

反対に繰下げ受給は、1ヶ月遅らせるごとに0.7%ずつ増えます。

最大の75歳まで遅らせると、84%の増額。月10万円の人なら、月18.4万円です。この増額も、一生続きます。

数字だけ見ると、繰下げが魅力的に見えます。

でも、落とし穴もあります。繰下げを待っている間に亡くなった場合、増額された年金は受け取れません。遺族が受け取れるのは、増額される前の本来の金額です。

繰下げするつもりで、病気になってすぐに亡くなってしまったら。想像すると、勿体ない気もしてしまいます。

何歳まで生きるかは、誰にもわからない

では、何歳から受け取れば得なのか。

目安はあります。繰下げた場合、受け取り始めてからおよそ12年で、65歳から受け取った人の総額に追いつくと言われています。70歳開始なら82歳ごろ、75歳開始なら87歳ごろです。

日本人女性の平均寿命は87歳前後なので、平均まで生きるなら繰下げが有利、という計算になります。

ただ、これはあくまで平均の話です。自分が何歳まで生きるかは、誰にもわかりません。長生きするかもしれないし、そうでないかもしれない。

だから、損得で答えを出そうとすると、決められなくなります。私も最初は損得勘定で考えて、行き詰まりました。

損得勘定から、少し離れてみる

FP3級の勉強と、自分の年金を調べていく中で、考えが少し変わりました。

年金は、得をするための金融商品ではありません。何歳まで生きても、生きている限り受け取れる。長生きしてもお金が尽きない安心のための、保険なのだと思います。

貯金や投資の資産は、使えば減っていきます。90歳、100歳まで生きたとき、資産が残っているかはわかりません。

でも年金は、何歳まで生きても止まりません。

そう考えると、「何歳からもらえば得か」より、「自分が安心して暮らすには、どう受け取るのがいいか」という問いに変わってきます。

制度は破綻しない。でも、変わっていく可能性はある

年金なんてどうせ破綻する、という声もよく聞きます。

調べた範囲では、年金制度は現役世代の保険料に加えて、税金や積立金も使って運営されています。仕組みの上で、もらえなくなる作りにはなっていません。

ただ、受け取り開始の年齢や金額の水準が、時代に合わせて調整されていく可能性はあります。今の制度のまま続くとは、私も思っていません。

それでも、ゼロになると決めつけて目をそらすより、変わっていく前提で制度を知っておくほうが、対応できると思っています。

私が受け取る65歳まで、まだ時間があります。その間に、受け取り方や金額の水準が変わることもあるでしょう。だからこそ、一度知って終わりにせず、制度がどう変わっていくのかを、これからも見ていきたいと思っています。

制度の動向を追えるかどうかは、自分の資産形成にも、老後の過ごし方にも、大きく関わってきます。今日の基礎知識が、その土台になります。

私は、50代後半の健康状態を見て決める

私自身は、いつから受け取るか、今は決めていません。今決めることが、できない問題だと思っています。

幸い、退職までに資産形成を進めてきたので、急いで繰上げる必要はありません。かといって、84%増を狙って無理に75歳まで繰下げる必要もないと思っています。60歳でも、65歳でも、そのときの自分に合っていればいい。

決めるのは、50代後半になって、自分の健康状態と、そのときの資産の状況が見えてきた頃だと思っています。

それまでは、国民年金を納めながら、制度のことをこうして少しずつ知っていく。今やれるのは、それで十分だと思っています。

FP3級の勉強は、こういう暮らしの知識の土台になっています。

FP3級に独学1ヶ月で合格|40代看護師が気づいた『大切な生きる知識』
独学・教材費0円・約1ヶ月で、FP3級に合格しました。学科46点・実技85点。でも合格より、「これは試験のための知識じゃなくて、生きるための知識だ」と気づいたことの方が、ずっと大きかったと思っています。

まとめ

  • 年金は60〜75歳の間で、受け取り開始を選べる
  • 早めると減り、遅らせると増える。どちらも一生続く
  • どちらが得かは寿命次第。損得より、終身の安心という目的で考えたい
  • 制度は変わっていく。基礎知識を土台に、これからも動向を見ていきたい

何歳まで生きるかわからないからこそ、難しい選択です。

今すぐ決める必要はありません。仕組みをこういうものかと知っておくだけで、いつか選ぶときに、慌てずにすむと思います。


※本記事は2026年6月時点の制度と、FP3級で学んだ一般的な知識、私個人の考えをまとめたものです。増減率は生年月日によって異なる場合があります。制度は変わることがあるため、最新の情報は日本年金機構などの公式情報をご確認ください。受け取り方の選択は、ご自身の状況に合わせてご判断ください。

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