
夜勤がしんどい。辞めたいけど、転職して年収が下がるのも怖い。
何から始めたらいいのかわからない。

自分がどうしたいのか、転職エージェントに聞かれて初めて言葉になりました。
登録前に少し整理しておくと、相談がスムーズです。
夜勤を辞めると、年収は下がることがあります(職場によっては上がるケースも)。心と体を壊す前に、自分の妥協点を市場で探してみる選択肢もあります。「自分の価値」とは「年収」のことで、「あなたの価値」ではありません。
- 私が夜勤を辞めたかった理由
- 「辞めたい」けど、行動する人が意外に少ない話
- 夜勤を辞めると年収はどうなるか(私の場合と、上がるケース)
- エージェントに相談する意味と、登録前に整理しておきたい4つのこと
- 「自分の価値」とは何か、を考え直すきっかけ
夜勤がしんどくて、転職活動の一歩を踏み出せない方の参考になればうれしいです。
こんな人におすすめ
こんな方に届くといいなと思います。
- 夜勤がしんどくて、辞めたいと思っている看護師さん
- 転職を考えているけれど、年収が下がるのが不安
- 一度も転職活動をしたことがなくて、何から始めればいいかわからない
- 「とりあえず登録」が怖い
- 自分の市場価値を知ってみたい
私が夜勤を辞めたかった理由
私が一番辞めたかったのは、夜勤でした。
体力的にしんどい。日中の時間も削られる。家族との生活リズムも合わない。
それでも続けていたのは、年収のためでした。夜勤手当は大きいし、その分の収入で家計を支えていました。
でも、ある時から、こう感じるようになりました。
命をお金に換えている。
寝るべき時間に起きて、人の命を預かる仕事をして、また家に帰って眠る。体力も、時間も、神経も、削っている。それを、お金で換算している。
その感覚に気づいた時、夜勤を辞めたいという気持ちが、強くなっていきました。
「辞めたい」けど、行動する人は意外に少ない
私のまわりにも、「夜勤しんどい」「辞めたい」と話す人はいました。
でも、実際に行動している人は、意外に少なかったです。「辞めたいわ」「もう辞めよっかなー」と口では言うものの、転職活動をしている人はほとんどいませんでした。
漠然とした不安は、みんな抱えているのだと思います。「辞めても次が見つかるかな」「年収が下がったら生活はどうなる?」「年齢的にどうなんだろう」。
あと数年で定年なら、最後まで走り切る選択肢もあります。でも、定年まで働く自分の未来が想像できないのなら、一度、自分を市場に出してみることも大切だと思います。
40代で「辞めたい」と思った私が、退職を決めるまでの話はこちらに書いています。

夜勤を辞めると年収はどうなる?私の場合と、上がるケース
病棟看護師が夜勤を辞めて日勤になると、年収は下がりやすい傾向があります。これは私が経験した話でもあり、医療業界の構造でもあります。
日勤の看護師は「誰でもできる仕事」と言われやすい。役割が違うだけなのに、年収という尺度では、夜勤ができる人の方が高くなります。これが業界の現実です。
看護師の年功序列の構造については、こちらの記事に書いています。

とはいえ、これは「必ずそうなる」という話ではありません。職場によっては、夜勤なしでも年収が上がるケースがあります。
- 企業看護師・産業保健師
- 製薬・医療機器メーカー
- 訪問看護
- オペ室・外来
- 管理職や教育担当、医療系コーディネーターへのキャリアチェンジ
基本給が高い職場や、看護師経験を別の角度から評価する職場では、夜勤手当がなくても総額で上回ることがあります。
「夜勤なし=必ず年収アップ」というわけでもありません。一時的に下がってから、次のキャリアでまた上がる人もいます。人や地域や職場で違う、というのが実際のところです。
私の場合は、地方で1回の転職活動をしました。結果は、年収が下がる方向でした。私の体験はこちらに書いています。

だからこそ、転職エージェントに相談する意味がある
「辞めたい」と思って止まっている人にとって、転職エージェントに相談する意味は大きいと感じます。
エージェントに登録すると、こんなことがわかります。
- 自分の希望条件に近い医療機関の情報
- 具体的な年収の相場
- 夜勤なしの職場の選択肢
- 自分が今、市場でどう評価されるか
ひとりで悩んでいると、情報が偏ってしまいます。「辞めたら年収が下がる」「私の年齢じゃ転職できない」「職場の人間関係が良くなかったらどうしよう」。どれも、想像の中で大きくなりがちです。
エージェントに話を聞くだけでも、想像で膨らんだ不安が、具体的な数字に変わります。
私の場合、エージェントに相談するまで、自分の今の年収・どれくらいの年収を希望するか・どんな働き方をしたいかを、具体的に考えていませんでした。
登録すると、エージェントからすぐに連絡があります。質問にひとつずつ答えていく中で、「あっ、そこまで考えていなかった。じゃあ今の自分はどうしたいんだろう」と、自分の希望が言葉になっていきました。
ひとりで考えていても、明確にはならないと思います。エージェントと話し合うことで、自分がどうしたいのかを考えるきっかけになった。それが、私にとっていちばんの収穫でした。
相手は転職のプロです。私を含めて、転職初心者はわからないことがたくさんあります。聞きながら、教えてもらえばいいと思います。
とはいえ、エージェントに聞いてもわからないこともあります。たとえば、職場の人間関係がどうかは、実際に入ってみないと見えてこない部分です。
キラキラした求人ほど、疲れることもある
高単価案件あり、年休〇〇日以上、人間関係良好。エージェントのサイトには、条件の良さそうな求人が並んでいます。それ自体は悪いことではありません。でも、自分が本当に希望している働き方と違っていたり、比べ続けているうちに、なんだか疲れてくることもあります。
看護師として働いていても、お互いに給料の話をすることは、あまりありません。他の医療機関の給与や福利厚生は、自分から動かないと、なかなか情報が入ってきません。
そんな聞きにくいことを、エージェントは調べて教えてくれます。それは、ありがたいことだと感じていました。
転職活動として情報を得ること自体は、大切だと思っています。実際に相談してみると、まず私の希望をきちんと聞いてくれました。「こうした方がいいですよ」と押し付けてくることもなく、条件に合わなければ無理に勧めることもなく、ほかの求人を探してくれる存在でした。
より良い条件があるとは限らない。目的は妥協点を探すこと
私の場合は、地方での転職活動でした。都会のほうが求人は多いはずですし、人によって条件も違います。これは私個人の話、というのが前提です。
転職エージェントに相談したからといって、より良い条件の求人が見つかるとは限りません。むしろ、今の職場より条件の良い求人を探すよりも、自分の妥協点を探すのが目的になります。
- 年収はある程度下がってもいいから、夜勤がない職場がいい
- 通勤時間は今より長くても、休みが多い方がいい
- 仕事内容は同じでも、人間関係がリセットできるなら
どこを妥協できて、どこを妥協できないか。それを言葉にできれば、エージェントとの相談がスムーズになります。
自分の希望に合う職場に絞っていくと、年収は下がっていきました。
やりたい仕事と、やりたくない仕事と、年収は、トレードオフの関係です(あれを取るとこれを失う、両立しない関係)。夜勤・残業・責任の重さ・体力的な負担。みんなが避けたい条件が多い職場ほど、手当などで年収が高くなる。逆に、誰もが「楽そう」と思う職場は、競争率が高くて年収は下がりやすいのだと思います。
そして、もうひとつ気づいたことがあります。
私は漠然と「年収の下がる転職はしたくない」と思っていました。でも、現実は違いました。私の今の年収は、長年その職場で働いてきた、年功序列制度に守られてきた年収だったのです。
自分があんなに嫌っていた、年功序列制度。それが、実は自分の年収を支えていました。
登録する前に整理しておきたいこと
転職エージェントに登録する前に、自分の中で少し整理しておくとラクになります。完璧に決めなくて大丈夫。聞かれそうなことを、ざっくり考えておくだけでも違います。
今の職場でつらいこと
夜勤、残業、人間関係、通勤、責任の重さ、体力面。具体的に「これがしんどい」を書き出すと、次の職場で避けたい条件がはっきりします。
次の職場で守りたいこと
夜勤なし、常日勤、年収の最低ライン、通勤時間、休み、仕事内容。「これがあれば働ける」を考えてみます。
絶対に譲れない条件と、妥協できる条件
全部かなう求人は、少ないです。だから、優先順位をつける。「これだけは譲れない」を2〜3つに絞ると、エージェントが探しやすくなります。
年収が下がる場合、どこまでなら受け入れられるか
金額を決めるのが難しければ、「今より大きく下がるのは不安」というだけでもOKです。それでもエージェントは、現実的な金額感を教えてくれます。
心と体を壊す前に、ライフプランを見直す
転職活動は、自分のライフプランを見直すきっかけになります。
生活と年収のバランス。これから10年、20年、自分はどう働きたいのか。家族との時間、自分の健康、心の余裕。これらと、今の年収を、どう天秤にかけるか。
このまま無理な働き方を続けて、心も体も壊してしまったら、元も子もありません。
そうなる前に、自分のライフプランを見直す。FP3級を勉強したことで、私はこのことを意識するようになりました。
「自分の価値」とは「年収」のこと。あなたの価値ではない
転職市場では、あなたの価値は「年収」で測られます。
夜勤ができるか。夜勤手当がいくらか。基本給はいくらか。経験年数は。役職は。これらが組み合わさって、市場の「あなたの価値」になります。
でも、それは市場の中での価値です。
あなたが家族にとってどんな存在か。あなたが患者さんに何をしてきたか。あなたが今までどんな思いで働いてきたか。市場はそれを測りません。
「自分の価値」とは「年収」のことであって、「あなたの価値」ではありません。
これだけは、転職活動の前に、自分に言い聞かせておいてほしいと思います。
転職活動は情報収集。あなたを一番考えているのは、あなた自身
転職活動は、情報収集にすぎません。転職エージェントに登録したからといって、転職を決めなければいけないわけではありません。
今働いている職場の方が良いとわかれば、転職せずに、そこで働き続けることもできます。
エージェントは、決して煽りません。判断を急がせることもありません。「考えたい」と言えば、待ってくれます。
病院でわざわざ「転職活動しています」と話す必要はありません。でも、同じ環境で働いている、話しやすい人がいれば、「実は私も」と通じ合うことがあるかもしれません。
転職活動をすること自体、後ろめたいことではありません。
あなたのことを一番に考えているのは、病院ではなく、あなた自身です。
まとめ
- 夜勤を辞めると年収は下がりやすいが、上がる職場もある
- 求人はキラキラして見えるが、給与など聞きにくい情報を教えてくれるエージェントは情報収集として頼れる存在。目的は好条件探しよりも自分の妥協点を探すこと
- 「自分の価値」は「年収」のこと。「あなたの価値」ではない
- 転職活動は情報収集。今の職場が良ければ、残る選択肢もある
「辞めたい」で止まっているなら、まず一歩。登録だけでも、自分の市場価値を知る入り口になります。
私にとっては、エージェントと話し合うことで「自分がどうしたいのか」を考えるきっかけになりました。それが、転職活動でいちばんの収穫でした。
※本記事は2026年5月時点の私個人の体験と一般的な情報です。求人や年収の状況は地域・時期・職場によって異なります。最終判断はご自身でお願いいたします。


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