任意継続被保険者資格取得通知書が届いた日のこと

退職後のリアル

4月12日、インターホンが鳴りました。

郵便屋さんがレターパックプラスを持ってきました。追跡サービスつきで、受け取りのハンコを押す必要がありました。

レターパックは厚紙でできた封筒です。中身は見えません。でも何か、物々しいものが届いた感じがしました。


資格取得日は4月1日、届いたのは4月12日

3月31日に退職して、翌日から任意継続被保険者になりました。

  • 資格取得日:令和8年4月1日
  • 書類作成日:令和8年4月10日
  • 手元に届いた日:4月12日

退職から12日が経っていました。

申請してからずっと、いつ届くのかなと気にしていました。届いたとき、ようやく来たか、という感じでした。


書類が入っていた

封筒を開けると、いくつかの書類が入っていました。

  • 任意継続被保険者の皆様へのお願い
  • 任意継続被保険者資格取得通知書
  • 資格情報のお知らせ
  • 納付書
  • 資格確認書(再)交付申請書
  • 任意継続被保険者資格喪失申出書

4月分から翌年3月分まで。1年分、ありました。

月納を選んでいるので、12枚の納付書が手元に揃ったことになります。これだけの枚数が目の前に並ぶと、これからしばらく自分で払い続けるのだと改めて実感しました。


黄色いマーカーが引いてあった

「任意継続被保険者の皆様へのお願い」という書類に、黄色いマーカーで強調された一文がありました。

2か月目以降の保険料の納付期日は毎月10日です。着金していない場合は資格喪失になります。

資格喪失。

健康保険の資格を失う、ということです。

在職中は保険料が給与から自動的に引かれていました。払い忘れることも、期日を意識することも、ありませんでした。

でも任意継続は違います。自分で、毎月10日までに、振り込まなければなりません。1日でも遅れたら、資格を失います。しかも一度失ったら、取り戻せません。

入金が遅れると資格を失うリスクは、怖くて仕方ありません。督促があるわけでも、猶予があるわけでもない。1日でも遅れたら、それだけで資格喪失になるのだと思いました。

そこで思ったのが、銀行口座からの自動引き落としです。自動で引き落とされれば払い忘れる心配がない。安心だと考えました。

でも書類にはこう書いてありました。

銀行口座からの自動引き落としは取り扱っておりません。

できないのか、と思いました。

口座振替ができるかどうかは、加入している健康保険組合によって異なるようです。協会けんぽ(全国健康保険協会)は口座振替に対応しています。でも今回加入している組合は非対応でした。

任意継続を選ぶ方は、自分の組合が口座振替に対応しているかどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。


資格喪失になる条件は6つある

通知書には、資格を失う条件が明記されていました。

  1. 被保険者資格取得後2年を経過したとき
  2. 後期高齢者医療制度に加入したとき
  3. 就職して他の健康保険の被保険者となったとき
  4. 被保険者が死亡したとき
  5. 保険料を納付期日(毎月10日)までに納付しないとき
  6. 被保険者からの申出があったとき

5番が怖い。

そして最後にこう書いてありました。

資格喪失後に当健康保険組合の資格情報で受診した場合は無資格受診となり、医療費を後日返還していただきます。

資格を失った後に病院に行ってしまったら、医療費を全額返還しなければならない。黄色いマーカーはここにも引いてありました。


保険料の内訳

毎月の納付額は43,861円です。

在職中は給与明細に健康保険料として金額が記載されていましたが、これほど細かい内訳は書いていませんでした。通知書を見て初めて、何がいくらなのかを知りました。

項目金額
一般保険料35,957円
調整保険料533円
介護保険料6,428円
子ども・子育て支援金943円
合計43,861円

介護保険料は40歳から徴収されると知っていたので、含まれていることは想定内でした。でも「子ども・子育て支援金」が健康保険料の中に含まれているとは知りませんでした。気になって調べてみると、2026年4月から始まった新しい制度で、医療保険料に上乗せして徴収されるものでした。自動天引きのうちはなかなか気づかない。こうして内訳を見て、初めて知りました。

自動天引きされているうちは実感が薄い。自分で払うようになって初めて、中身をちゃんと見るようになりました。


地銀だったら、振込手数料だけで1万円以上かかっていた

口座振替ができない。つまり、毎月自分で振り込まなければなりません。

ここで思ったのが、以前使っていた地銀のことです。今はネット銀行を使っています。

地方銀行を解約したときのことは、こちらの記事にまとめています。よかったら読んでみてください。

15年使った地方銀行を解約した日。手切れ金770円と、晴れやかな気持ち。
看護師として就職した2008年4月。給与振込口座を聞かれて、何も考えず地元の地方銀行を指定しました。それから15年、疑いもせずに使い続けました。その口座を解約したのは、2023年11月のことです。断捨離は、モノだけじゃなか...

もし地銀のままだったら、振込手数料はいくらかかっていたか。

方法1回あたり12回(1年分)
ATM振込660円7,920円
窓口振込990円11,880円

ネット銀行なら他行振込の手数料はほぼかかりません。窓口で振り込み続けていたら、ただ払うだけで約12,000円が余計にかかっていた計算です。ラーメン12杯分の手数料です。

ネット銀行に切り替えておいてよかったと、つくづく思いました。


翌日、もう一度読んでから振り込んだ

届いた日はひととおり書類を確認しました。翌日4月13日、もう一度しっかり読み直してから振り込みました。

ネット銀行のアプリから、納付書に記載された口座に振り込みました。自宅で、数分で完了しました。

初めて自分で健康保険料を払った瞬間でした。

在職中、保険料は給与から自動的に引かれていました。「払っている」という感覚はほとんどありませんでした。

でも今日は違いました。スマホの画面で金額を確認して、自分の手で送金ボタンを押しました。

43,861円。

自分の健康保険を、自分で買っている。そういう感覚が、初めてありました。


退職したら保険料も安くなる? 淡い期待は裏切られた

書類をひととおり読んで、ふと思いました。

退職して収入がなくなるのだから、来年は保険料も安くなるのでは、と。

でもそうではありませんでした。

任意継続の保険料は、退職時の標準報酬月額をもとに計算されます。退職後に収入がゼロになっても、保険料は変わりません。これが任意継続の仕組みです。

来年度の標準報酬月額については、書類にこう書いてありました。

次年度の標準報酬月額及び保険料額については、前年度3月中に通知します。

組合全体の平均標準報酬月額や保険料率が変わった場合は通知が来ます。でも自分の収入が減ったからといって保険料が下がるわけではありません。

同じように考えていた方、残念ながら任意継続はそういう仕組みではありません。

ただ、出口はあります。

  • 就職が決まれば、就職先の健康保険に切り替わる
  • 夫の扶養に入れる状況になれば、保険料はゼロになる
  • 翌年度に国保に切り替えると、前年の収入(退職後で収入ゼロの年)をもとに計算されるため、保険料が大幅に下がる可能性がある

任意継続はゴールではなく、次の保険に移るまでの橋渡しです。自分の状況に合わせて、切り替えのタイミングを考えておくことが大切でした。


毎月1日にリマインダーを設定した

書類にこう書いてありました。

2か月目以降は、納付書が届いた日より納付可能です。

手元に納付書があれば翌月分を先に払っておくこともできます。10日の期日より余裕を持って動けるように、毎月1日にリマインダーを設定しました。

口座振替で完全に自動化できれば楽でしたが、それができない以上、忘れないための仕組みを自分で作るしかありません。


まとめ

  • 任意継続の書類はレターパックプラスで届いた(追跡あり、ハンコが必要)
  • 資格取得日から書類到着まで12日かかった
  • 毎月10日着金が必須。遅れると資格喪失、その後の受診で医療費返還になる
  • 保険料の内訳には介護保険料・子ども・子育て支援金も含まれる(給与明細では分からない)
  • 口座振替は健康保険組合によって対応が異なる。事前確認が必要
  • ネット銀行なら振込手数料がかからない。地銀なら1年で最大約12,000円の差
  • 初回の納付期日は加入日によって異なるため要確認
  • リマインダーは毎月1日に設定するのがおすすめ
  • 退職後に収入がゼロになっても任意継続の保険料は変わらない
  • 就職・扶養・国保への切り替えタイミングを考えておくと良い

退職後の手続きは、知らないことの連続です。でも一つひとつ書類を読んで、自分で動いていくしかありません。

健康保険については、選ぶところから実際に払うところまでを別の記事にまとめています。よかったら読んでみてください。

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※本記事は2026年4月時点の一般的な情報をまとめたものです。制度は変わることがあります。実際の手続きは最新の公式情報をご確認ください。

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